Horizon Forbidden Westは楽しい

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Horizon Zero Dawn という数年前に高い評価を受けたゲームがあり、その続編となる Horizon Forbidden West が先週発売された。本作はポストアポカリプスの世界に各地域に原始的な部族が暮らしていて、集落の外には動物の代わりに動物にそっくりなロボットが生息している。主人公は 20 代くらいの女の子だが前作で一度世界を救っているため、集落の長みたいな人も含めてみんな敬語で話してくるので気分がいい。

このゲームは前作をプレイしていることが前提の会話が多くて、前作をプレイしてない自分には固有名詞がよくわからないし、突然知り合いずらした NPC が肩を組んでくることが度々あるが気にしてはいけない。(こんな事言うとファンに怒られそうだが)正直ゲームのストーリーはどこかで観たような流れに落ち着く。ゲームとしては間違いなく名作だけれどこれがもし映画だったら記憶に残る作品にならないかもしれない。このゲームの魅力はストーリーではなくて、美麗なオープンワールドや戦闘の面白さだと思う。
一番驚いたのは戦闘のシビアさと爽快さだ。そのへんを歩いているモンスターに喧嘩を挑むと二回引っ掻かれてゲームオーバーになる。じゃあソウルライクみたいな高難易度かと言われるとそこまでではなく、弱点属性の罠で攻撃すると HP の 8 割が削れたりするので、弱点を理解して道具を整えれば推奨レベルに達してないダンジョンのボスでも(数回死んで攻略法を見つけた後)拍子抜けするくらい簡単に勝てる。
近接戦闘は狩猟アクションだけのゲームではないので MHW と比べるととてもシンプルな印象だった。今の所カウンター系の攻撃手段はなくて攻撃派生は無双シリーズくらいのお手軽コンボになっている。モンスター側も複雑なモーションを予備動作で理解して避ける感じではなく比較的同じ攻撃が繰り返される。ローリングの無敵時間が長いのでそのあたりも優しい。しかし複数の敵から襲われるシーンが多いので無敵時間はこのくらい猶予がある方が快適で楽しいと思う。序盤こそ近接が楽しかったが属性攻撃重視のゲームバランスなのでストーリーが進むほど近接武器の活躍の機会は減っている印象だ。近接武器でも属性攻撃させてほしかった。(まだ出会ってないだけかもしれない)
Horizon Forbidden West は今の所良くも悪くもテンプレオープンワールドゲームであり特別新しい要素は感じないけれど、主人公のアーロイと機械の動物に溢れたアメリカの土地を自由に冒険できる楽しみがある。ELDEN RING がリリースされるまで少しの時間があるのでぜひ遊んでみて欲しい。

余談: 今回は僕が前作を遊んでいないから悪いんだけど、洋ゲーのオープンワールドを遊ぶと序盤は知らない固有名詞の会話を忍耐強く耐える適性が必要な気がしている。昔 FF13 が発売された時に「パルスのファルシのルシがコクーンからパージされる」みたいな固有名詞もりもりの会話が揶揄されていたけれど今のゲームだと割と普通にあるよねって思った。